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 7月に入り、いよいよ夏本番。株式会社「明治」の管理栄養士で、高校日本代表や大谷翔平(大リーグ・エンゼルス)らの栄養サポートをしている大前恵さんに、暑さに負けない理想の水分補給について聞きました。

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 熱中症が心配な季節になってきました。「水分補給が大事」ということは、みなさんもご承知ですよね。実はこれ、体作りを進める上でも大切なことなんです。

 高校日本代表チームの栄養サポートをしてきたなかで、印象に残っている選手がいます。2018年夏、U18(18歳以下)アジア選手権に出場した奈良間大己選手(静岡・常葉大菊川―立正大)です。

 身長172センチ、体重66キロとチームの中でも小柄な方だった彼は、合流直後に体重が2キロほど落ちて、悩んでいました。原因は「夏バテ」でした。

 体が水分不足になると、汗の量が減ります。発汗には体温を下げる効果があるのですが、汗をうまくかけないと体が発熱したときと似た状態になります。すると、風邪のときと同様に食欲がなくなってしまうことがあります。これがいわゆる「夏バテ」の一因です。

 奈良間選手に伝えたのは、適切な水分補給の方法でした。運動中は15分から30分おきに一度、200ミリリットル程度の摂取が理想。運動後は必要以上にとりすぎると、おなかが膨れて食欲がわかないので、こまめに少量ずつ水分をとるよう勧めました。約2週間、徹底的に取り組んだ奈良間選手は大会でも主力として活躍。終えたときは、元通りの体重に戻っていました。

 今年は休校期間があって暑さに慣れる時間が少なかったと思います。みなさんも上手に水分補給をして、熱中症対策をしつつ、目標に向かって体作りを継続してください。(聞き手・小俣勇貴