愛知の進学校の2年生右腕が144キロ リリーフで登板
小川崇
刈谷の遠藤泰介投手(2年)が、幸田戦で球速144キロをマークした。身長178センチ。上手から投げ下ろす球で押したが、高めに浮いた直球を狙われて逆転を許した。チームは5―6で敗れた。
入部当初から130キロ前後の直球が持ち味。冬の間、食事の回数を増やし、走り込みとウェートトレーニングを中心に体を鍛えた。60キロ後半だった体重は80キロになった。新型コロナウイルスの影響で部活動ができなかった時期も、自宅近くの砂浜を1日1時間走った。球速は1年で10キロ以上アップし、140キロを超えるようになった。
この日の幸田戦は、七回途中からの登板だった。「コロナ明けで試合数が少なく、調整しきれない部分があった」と岡田泰次監督。幸田は遠藤投手との対戦に向け、ベンチの上にピッチングマシンを置き、角度のある速球を打つ練習を積んだという。幸田の日比悠介監督は「終盤は必ず投げてくると思った。対策が生きた」と話した。
刈谷は県内有数の進学校。国立大に進学して野球を続けたいという。これから高校野球最後の1年を迎える遠藤投手。「正直打たれると思っていなかった。来年は先輩の分までなんとか甲子園を狙いたい」(小川崇)
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