対策本部はゲートボール場に 孤立の球磨村、復旧重視で

有料記事九州豪雨

渡辺七海
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 記録的豪雨で深刻な被害を受けた熊本県球磨村では、外部と村役場をつなぐ国道が陥没し、行き来しづらい状況が続いている。村は役場に置いていた災害対策本部を、隣の人吉市と往来しやすい約5キロ東の総合運動公園内に移転。住民の安全確保やインフラの復旧などに取り組んでいる。

 12日、村総合運動公園内の「さくらドーム」。かまぼこ形の屋根の下に並べられた長机やホワイトボードの間を、村職員や自衛官らが慌ただしく動き回っていた。壁がないため、雨風が吹き込まないようブルーシートを張っている。もともとはゲートボール場などとして使われていた施設だが、6日以降は村の災害対策本部の拠点になった。

 松谷浩一村長は「雨音がうるさかったり、ヘリコプターの音で話ができなかったりもするが、それなりの仕事はできている。孤立している方の避難を終わらせ、災害ごみや仮設住宅の問題にできるだけ早く取り組みたい」と話した。

 12日現在も、災害対策本部から村役場に入る国道219号は陥没し、車両は通れないまま。村役場の庁舎には住民が避難し、職員は庁舎の隣にあるコミュニティーセンターや避難所で仕事している。

 総務課の日隠(ひがくれ)啓…

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