【動画】空手の「リモート高校総体」。優勝者の演武=波戸健一撮影、関係者提供
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 「新型コロナウイルスの影響で中止になった全国高校総体に代わり、全国大会を開けないか」。そんな思いに応える空手の「形」の大会がこのほど開かれた。選手側が動画を撮り、その動画で採点を競うというリモート大会。高校総体の代替大会としては初めて、男女の優勝者が文部科学大臣杯を授与された。

 大会は「全国高校空手道 形インターネットGP(グランプリ)」(全日本空手道連盟主催)。最後の夏を迎えた高校3年生を対象に、鳥取を除く46都道府県から183校、男女378人の高校3年生が参加した。

 10日に文科省であった表彰式で、女子で優勝した堀場早耶さん(静岡・御殿場西高)はリモートならでは工夫を明かした。通常の試合は一発勝負だが、撮影ならやり直しが利く。そのため、「7回撮り直し、出来のよいものを送った」という。なかなか結果の連絡が来ずに緊張したというが、「第3ラウンドと決勝ラウンド用の撮影では、いい形が打てたと思ったので、楽しみに待っていた」。

 一方、男子で優勝した熊谷拓也さん(東京・世田谷学園高)は、実家のある埼玉県朝霞市で両親とともに三脚で動画を撮影したという。「部活動もほとんどできず、目標を失いかけていた時期だった。組手は相手がいないと試合が成り立たないけれど、形はどんな環境でも気持ちがあれば練習もできる」と奮い立たせたそうだ。「(将来、空手が五輪の競技に復活すれば)オリンピックに出たい」と夢も語った。

 大会は、教え子たちに何とか大会参加の機会を与えたいという全国高体連空手道専門部の指導者たちの熱意で始まった。「1人で演武する『形』なら密を避けられる」。全国高校総体の中止が決まった4月から計画は練られたという。

 大会を行う不安は、選手だけで…

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