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 9月の香港立法会(議会)選挙に向け、民主派の候補者を絞り込む予備選挙が12日夜、2日間の日程を終えた。香港政府が香港国家安全維持法(国安法)に抵触する可能性があると警告するなか、投票者数は主催者目標(17万人)の3倍を超える約61万人に達した。国安法に対する反発を示した形となった。

 予備選は立法会選で候補者が乱立し、民主派が共倒れする事態を回避するのが目的。約50人の候補者の中から約30人を選出する。投票結果は13日夜にも発表される。

 約61万人という投票者数は、民主派が圧勝した昨年の区議選で獲得した票の約3分の1に上り、立法会選の有権者全体では約14%にあたる。民主派は目標を達成したことで、初の過半数獲得をめざす立法会選に向け、弾みをつけたい考えだ。

 予備選の直前には、警察が電子投票システムを担う世論調査機関を捜索するなど当局による締めつけが強まった。だが、こうした動きが逆に市民の反発や関心を高めた可能性がある。(香港=益満雄一郎)