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 昨年7月の参院選をめぐり、票の取りまとめを依頼する趣旨で地元議員らに現金を渡したとして、公職選挙法違反(買収)罪で起訴された前法相で衆院議員の河井克行被告(57)=自民党を離党=の広島市の事務所が閉鎖された。克行議員は逮捕前、周囲に「逮捕されたら事務所を閉じてほしい」と語っていたという。

 事務所は広島市安佐南区のビルにあり、週刊文春(電子版)が疑惑を報じる直前の昨年10月下旬に同区の別の場所から移転。克行議員が代表を務めていた自民党広島県第3選挙区支部の事務所も兼ねていたが、関係者によると、克行議員は移転後、一度もこの事務所を訪れなかったという。

 克行議員の意向を受け、事務所は11日に閉鎖。「テナント募集」の紙が貼られていた。克行議員の秘書は取材に、「紙類はほとんど(検察当局の)捜索で持っていかれていた」と説明。自身も検察当局の聴取を繰り返し受けたといい、「こんなことになってしまい、後援会の皆さんに申し訳ない限り」と語った。

 克行議員は1996年に初当選し、現在7期目。起訴内容は昨年3~8月、妻で参院議員の案里被告(46)=同罪で起訴=が初当選した参院選で、地元議員ら100人に計約2901万円の現金を渡したというもの。(松島研人)