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(12日、山形独自大会 日大山形9-0山形東)

 一人ひとりの練習の成果が報われてほしい――。記録員としてベンチ入りした山形東の長谷川柚月さん(3年)は、中断を含めて5時間超の試合を見守り続けた。

 山形県内唯一の女子球児。小学4年の時、隣に住んでいた同級生に憧れ、スポーツ少年団で野球を始めた。山形東では練習風景を見て、公式戦には出場できないと知りながら入部を決意。男子部員に囲まれ、最初はなじめずなかなか会話もできなかったが、ともに練習に励む中で「みんなで一つのチームになれた」。6月の練習試合に二塁手で出場。無失策の手堅い守備を見せた。

 この日は、強豪・日大山形と対戦。攻撃時、仲間が安打を放つとうれしくて、笑顔で記録を書き込んだ。守備の時は、これまでに相手打者が放った打球の方向を仲間に大声で教えた。

 七回コールド負けで、仲間と汗を流した3年間が終わった。葛藤はたくさんあった。それでも「同じ瞬間に同じ場所で3年間を終えられることができてよかった」と声を詰まらせた。(川野由起)