拡大する写真・図版子どもへの性暴力第2部 デザイン・岩見梨絵

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 子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」の第2部は、家庭内での性暴力について取り上げます。全8回です。4回目は、兄からの性暴力について考えます。

「しょうがないんだ」としか思えず

 東京都に住む看護師の女性(29)は、いまでも自分が「被害者」だったとなかなか受け入れられない。

 1年ほど前、性暴力関連の本を読んで初めて、「兄からされたことは性被害だったの?」と気づいた。だが、家族を加害者にすることができない自分もいる。

 中学2年の夏休みだった。部屋で昼近くまで寝ていた。気がつくと、白いTシャツを着た3歳上の兄が体の上にのっていた。パジャマの上を脱がされ、ズボンを下ろされ、裸の下半身をこすりつけられていた。

 体は凍り付いたように固まり、動けなかった。やっとのことで、「何をやっているの?」と声に出した。兄は「何も」と言い、何食わぬ顔をして出て行った。

 数日後にもまた同じことが起こった。

 《なんだったのだろう》。何とも言えない気持ち悪さが残った。

子どものころに家庭内で受けた性暴力は、信頼する身近な人からの被害だけに特に心身に深い傷を刻み込むと言われています。この連載では、その実情とともに、予防や対策には何が必要なのかを考えます。もし性被害にあったらだれかに話して、助けを求めることも大切です。

 1カ月ほどして、母に話した。…

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