拡大する写真・図版記者が「ひょうたん」元町店で味わった餃子。食べもののメニューは餃子だけで、厚めの皮が印象的だった=2020年6月11日午後2時26分、神戸市中央区元町通1、西田有里撮影

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 神戸で63年間愛され続けてきた「餃子(ぎょうざ)のひょうたん」が、その歴史に幕を閉じた。餃子激戦区の街で長く愛されてきた名物店の閉店を惜しむ声が絶えない。かの「キングカズ」もファンの一人だったと耳にし、コメント取材をお願いしたら、思い入れたっぷりのメッセージを送ってくれた。

 元町と三宮に2店舗を構えていた「ひょうたん」が公式インスタグラムで閉店を知らせたのは6月21日。6月16日に元町店、20日に三宮店が閉じたと伝えた。

 「最高の餃子をありがとう」「悲しすぎる」などの書き込みが多くついた。

 JR元町駅すぐそばの元町店では今も時折、店のシャッターを見つめ、思い出にふける人々の姿がある。

 高砂市の会社員、井上貴之さん(45)は「扱っているのは餃子だけ。そこがいいねん。愛されていた店だけに寂しい。しゃあないけど……」と話していた。

拡大する写真・図版「餃子(ぎょうざ)のひょうたん」元町店の店構え。閉店を知らずに訪れる人もいた=2020年6月26日午後0時11分、神戸市中央区元町通1、西田有里撮影

 「ひょうたん」は戦後、旧満州から引き揚げてきた先代経営者が1957年に元町で創業した。空襲で焼け野原になった街の復興と開発が進んでいた頃だ。

 神戸の餃子といえば、みそだれで味わうのが定番の楽しみ方の一つ。日本と中国の料理文化を融合させたようなこのスタイルは戦後定着したとされ、国際都市・神戸の「味」となった。

 ひょうたんは、神戸スタイルの王道を行く店として、地元や勤め帰りの人、観光客らに愛された。持ち帰りも含め1日千人前をさばく日もあったという。

 閉店を知り駆けつけてきた明石市の50代女性は「子どもの頃、親と一緒に買い物に来ると、『ひょうたん』へ立ち寄って焼きたてを包んでもらうのが一番の楽しみでした」と語った。

 新型コロナウイルスの影響による休業を経て、店内での飲食をやっと再開した矢先の閉店だった。経営者によると、高齢となった餃子の製造責任者の体調が思わしくないことが理由だという。経営者は「63年間、皆さんにかわいがってもらい、感謝の気持ちしかありません。長い間ありがとうございました」と語った。

     ◇

 「キングカズ」こと、サッカーJ1・横浜FCの三浦知良選手もひょうたんを愛した1人。朝日新聞にコメントを寄せてもらった。

■三浦和良選手のコ…

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