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 埼玉県立自然の博物館(長瀞町)は、3Dと仮想現実(VR)の技術を駆使してインターネット上で全フロアを自由に見学できる「いつでも!どこでも! バーチャル展示室」を2日から無料公開している。コロナ禍で外出を控えている人も自宅に居ながら見学できる。見学ルートから見ることができない位置からの動画もアップするなど、館内がリアル以上に楽しめるように工夫されている。

 企画したのは3Dデータを活用した立体模型を手がける「ニシムラ精密地形模型」(東京都武蔵野市)。無人の館内の270地点を3Dカメラで360度撮影した。画像データを人工知能(AI)が編集し、ネット上で館内を歩くように観覧でき、解説文を読むことも可能だ。

 公式サイトのトップページ(https://shizen.spec.ed.jp/別ウインドウで開きます)にある「バーチャル展示室」のバナーをクリックし、常設展示の目玉の一つ、巨大ザメの復元模型が天井からつり下がるオリエンテーションホールから「入館」。行きたい方向に矢印を合わせてクリックして進み、3Dビューで展示物を見学しながら館内を自由に行き来できる。市販のVRゴーグルを装着すれば、館内にいるような感覚も楽しめる。

 主な展示物にはタグがついている。巨大ザメの「メガロドンに食べられる」というタグを開くと、襲われてのみ込まれる寸前のシーン、恐竜の「ガリミムスに踏みつけられる」というタグでは踏まれる瞬間に見上げたときの視界など、実際に展示室を歩いても見学できない位置からの映像もふんだんに撮影し、より臨場感を楽しめるようになっている。

 同社の大道寺覚社長(50)は「小学生らが博物館を見学する前の事前学習にも役立つ。ほかの博物館にもシステムを導入してもらって連携することで、興味のおもむくままにインターネットで博物館を『はしご』できるようにしたい」と話している。(進藤健一)