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 大阪府豊能(とよの)、能勢(のせ)両町のごみを処理する「豊能郡環境施設組合」の焼却施設で高濃度のダイオキシン類が検出され、汚染物の処理を行政が住民に約束した公害調停が成立してから14日で20年を迎えた。施設は解体され、がれきや周辺土壌など9割以上は7年で処理を終えたが、焼却灰などの高濃度汚染物は各地をさまよった後、再び豊能町に戻され、静かにその時を待つ。

 大阪市中心部から車で約40分。豊能町役場から南に50メートルほどの公民館隣にある旧双葉保育所のガラス扉越しに、黒いフレコンバッグが見えた。中身は、飛散防止処理された高濃度汚染物で、2016年から旧保育所を含む町内3カ所で318袋計244トンを保管する。施設組合の職員が、定期的に温度や空気の汚染度を確認しているが、「一度も問題はない」と南正好事務局長は強調する。

拡大する写真・図版旧保育所での保管が続く汚染物入りのフレコンバッグ=2020年7月3日、大阪府豊能町、柳谷政人撮影

 1988年建設の「豊能郡美化センター」(能勢町)の排ガスから高濃度のダイオキシン類が検出されたのは97年。翌年に住民が行政や焼却炉メーカーなどを相手取った公害調停を申請し、2000年7月に成立。施設の解体や土壌などの汚染物の処理・処分は06年までに終える約束だった。

拡大する写真・図版能勢町のダイオキシン問題をめぐって開かれた1回目の公害調停=1998年10月15日、大阪市中央区

豊能郡ダイオキシン問題
大阪府豊能、能勢町の一般ごみを焼却する豊能郡美化センター(廃炉)の排ガスから基準を超えるダイオキシン類を検出。施設内の土壌は環境基準の5万2千倍の超高濃度で、国内最悪の汚染として注目を集めた。ダイオキシン類はごみの不完全燃焼で発生し、汚染された冷却水が屋上の冷水塔から外に飛散したとみられ、周辺の高校や山林などに影響が出た。

 4分の1のごみを出した能勢町…

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