拡大する写真・図版ファン付きの防じんマスクを着けて漏れ率を測定する戸田政考記者=2020年7月9日、東京都中央区

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 新型コロナウイルスの感染が広がる中、マスクを着けての外出が日常生活となった。一時は入手困難だったマスクも、ようやくドラッグストアやネット通販で買えるようになり、いろいろと試している。だが着け心地もさることながら、肝心のウイルスを防ぐ効果はどうなのか。マスクの性能を示す一つの指標「漏れ率」を、記者が5種類のマスクで測ってみたところ、驚きの結果が明らかとなった。

不織布も効果なし?

 漏れ率とは、顔面とマスクの間のすきまなどから、空気中の粒子がどれだけ入り込むかを示したものだ。東京都中央区の聖路加国際大学の大西一成准教授のもとを訪ね、専用の測定器で測ってみた。大西さんは環境疫学や公衆衛生学が専門で、黄砂の人体への影響などを研究している。

 測定器には、顔とマスクの間の空間(内側)と周りの空気(外側)につながる二つのチューブが接続されている。内側と外側の粒子の数をそれぞれ測り、漏れ率を導き出す。漏れ率0%だと外側の粒子を防げているマスク、漏れ率100%だと外側の粒子の侵入を防げないマスク、ということになる。

 まずは、使い捨ての不織布マスク。いつも通りに着けて測ると、漏れ率100%とでた。フットサルをするときも息苦しさを我慢して着けてきたのに、ウイルス侵入を防ぐ効果はないのか……。

拡大する写真・図版不織布マスクを着けて漏れ率を測定する戸田政考記者=2020年7月9日、東京都中央区

鼻の調整だけで3割改善

 すると、「ちょっと貸してください」と大西さん。マスクを外して手渡すと、ノーズフィッターを調整してくれた。そのまま着けると、いつも以上に密着感を感じた。漏れ率は67%まで下がった。

 続いては、最近入手した衣料品大手の開発による布マスク。着け心地はいい。が、感染防止の面では、このマスクだけに限らず、布マスク全体に頼りなさも感じていた。

 漏れ率は予想通り、100%だった。顔の下半分はきっちり覆われるものの、鼻のあたりにどうしても隙間ができてしまうのが影響するのかもしれない。ノーズフィッターがないため、着け方に工夫のしようがないという。

 気を取り直し、「N95と同等の規格」とされ、ネット通販で手に入れたKN95マスクを着けて測定した。KNとは中国の規格だ。

 ゼロに近い漏れ率を期待したの…

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