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 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は13日、ソフトバンクグループ(SBG)が傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングスの売却や株式上場を検討している、と報じた。

 SBGは2016年、スマートフォン向けのCPU(中央演算処理装置)で圧倒的な世界シェアを誇るアームを約3・3兆円で買収した。IoT(モノのインターネット)の普及をにらみ、SBGとして当時最大規模の巨額投資だった。

 複数の関係者の話としてWSJが報じたところでは、SBGは米ゴールドマン・サックスをアドバイザーに雇い、アームの全株または一部売却も選択肢として検討しているという。計画はまだ初期段階で、実現に至らない可能性もあるとしている。

 アームについてSBGはもともと再上場を視野に入れていた。ただ、新型コロナウイルスの影響などで投資先の苦戦が相次ぎ、SBGの業績は急激に悪化。「物言う株主」(アクティビスト)として知られる米投資ファンド、エリオット・マネジメントが経営効率化を求めるなど圧力が強まっていた。SBGは3月に4・5兆円分の資産を売却すると発表しており、自社株買いや財務改善を進める方針だ。(ニューヨーク=江渕崇)