橋田正城
社外の人がふらっと立ち寄れるかつての職場環境を取り戻せないか――。大手商社の三井物産が、中堅社員らのこんな発想をもとに新オフィスをつくった。いたるところに社外の人が使えるスペースがある中での仕事が、6月に始まった。
拡大する三井物産社員が同伴すれば、社外の人も利用できるフロア=2020年7月6日、東京都千代田区の同社
東京・大手町の新社屋は地上31階建て。1976年から使っていた旧本社の跡地にできた。三井物産が計20フロアを使い、このうち8フロアに社外の人を招く場を設けた。その広さは8フロア全体の約3割に上る。
つくりも多彩だ。くつろげるソファなどを配置して自由に意見交換できる場や、案件ごとに中小規模の議論をする場、感性に訴えかけるアートを配置してデジタルビジネスを推進する場などがある。
拡大するデジタルビジネスを推進する場。三井物産社員が同伴すれば、社外の人も利用できる=2020年7月6日、東京都千代田区
取引先や投資先の人たちは三井物産の社員が同伴していれば利用できる。スペースを確保するため、社員の席数(約3千席)は旧本社より3割減らした。座席を固定しないフリーアドレスも部署ごとに導入した。セキュリティーを強化するため、ペーパーレス化を進め、オフィスの書類印刷枚数は前年比3、4割減らした。
そうまでしてなぜ、社外の人が…
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