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【答える人】白土修さん 福島県立医科大会津医療センター 副病院長(福島県会津若松市)

 82歳男性。10年前に脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症の手術を受けました。3年ほど前から座骨神経痛による腰の痛みがひどくなり、悩んでいます。とくに気温の低い日は、歩くのもつらく、庭仕事ができません。どの程度の症状なら手術をしたほうがよいのか教えてください。(奈良県・I)

 Q 座骨神経痛とは。

 A 背骨から出た何本かの神経が合わさり、腰から足先までつながる太い神経の座骨神経が圧迫されて痛みが生じます。病名ではなく症状で、下肢痛の代表的なものです。針で刺されたように感じるなど、様々な痛みが出ます。

 Q 原因は。

 A 様々ですが、腰部脊柱管狭窄症の場合が多いです。背骨の中にある脊柱管が、骨や椎間板(ついかんばん)の劣化・変形で狭くなり、神経を圧迫します。ほかに椎間板ヘルニアも原因の一つです。背骨をつなぐ椎間板という軟骨が劣化して飛び出し、神経にあたります。これらは加齢で生じやすくなります。一方、若い人も注意が必要です。スポーツなどで腰の骨を疲労骨折し、骨の一部が欠ける腰椎(ようつい)分離症では10代でも座骨神経痛が生じます。

 Q 痛みを和らげるには。

 A 同じ姿勢を長時間続けないことが大切です。前かがみが長ければ、定期的に背伸びなどのストレッチをしてください。寒いと痛みが出るという患者の声を多く聞きますが、因果関係は明らかになっていません。ただ、寒いと血流が悪くなり、神経の通り道が圧迫されることが一因と考えられ、患部を温めることで緩和効果があるとされます。必要に応じてコルセットを着けるのも効果的です。

 Q 手術の必要性は。

 A 買い物に行きたい、農作業がしたいけれど痛くてできないなど、自分の生活の質に影響が出ているのなら、医師への相談を勧めます。症状が悪化すれば排尿や排便が困難になり、失禁してしまう場合もあります。原因が多様なので、MRIで調べてもらい、手術でよくなるケースなのか医師に聞きましょう。

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