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 静岡市在住の俳優関根淳子さん(41)が、発達障害をテーマにした1人芝居「わたし」を18、19日にオンラインで上演する。関根さんはアスペルガー症候群の診断を受けた発達障害の当事者。「作品を通して当事者と非当事者が関わる余地が生まれる」と期待している。

 原作は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の当事者で劇団MTCプロジェクト主宰の増田雄さんが、2016年に精神保健福祉士の依頼を受けて書き下ろした作品「私」。関根さんは昨年7月、増田さんの舞台を見て女性版を作ろうと思い立った。「同じ発達障害でも、男性と女性、ADHDとアスペルガーでは困りごとが違う」

 女性当事者は人間関係につまずいて引きずるケースが多く、自己肯定感も低くなりがちだ。経済的、性的な搾取にも遭いやすいという。「人とのつながりが苦手なのに、人とのつながりを求めてしまう。その苦しさを描こうと思った」

 劇中では、生きづらさを抱える「私」の元に、マニュアルを持ったもう1人の私が訪ねてくる。「あなたの有効期限が切れたので更新にきました」。私がそれを受け入れると、みんながマニュアルを手に特性を理解し、対応してくれる。「生きやすい」と感じたのもつかの間、私は気付く。「みんな、私に話しているんじゃない。マニュアルと話しているんだ」

 芝居は童話「人魚姫」を織り込みながら、「私」とは何かを問うていく。

 13日に、静岡市葵区人宿町の「あそviva!劇場」で収録があった。18、19日午後1時から、本編と増田雄さんとのアフタートークを指定サイトで配信。その後、26日まで、録画を見ることもできる。シアターE9 KYOTO(京都市)のオンライン企画参加作品。

 一般1千円、障がい者500円。チケットは17日まで、https://askyoto.or.jp/e9/ticket/20200718別ウインドウで開きますで販売する。(阿久沢悦子)