【動画】急斜面を歩き回る子ヤギ 通り過ぎる電車も 千葉・佐倉市=小木雄太撮影
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 千葉県佐倉市の京成本線の線路沿いの急斜面に、逃げ出した子ヤギがすみ着き、騒動になっている。飼い主が捕獲を試みているが約2カ月たっても捕まらず、住民は心配を募らせる。当の子ヤギはどこ吹く風で、斜面の草を食べて元気に歩き回っている。

 子ヤギのすみかは、田園が広がる京成佐倉―京成臼井駅間。コンクリートの斜面は高さが約20メートルあり、ラッシュ時はすぐ下を数分おきに電車が走るが、子ヤギは自由に歩き回り、斜面を飛び降りることもある。

 子ヤギは生後5カ月の雌。農業の男性(63)がペットショップで購入し、斜面から200メートルほど離れた敷地で5月上旬から趣味で飼っていた。同中旬~下旬ごろ、柵から逃走、林を抜けてたどり着いたらしい。エサやわなを仕掛けたが、捕獲できていない。「今まで20頭ほど飼ったけど、こんな野性味の強いヤギは初めて」と驚く。

 現場には連日多くの人が見物に訪れ、市には子ヤギの健康や事故を心配する声、捕獲方法の助言が相次いでいる。市内の宍倉誠一さん(65)は、ヤギを見て喜ぶ孫(7)の隣で「孫はうれしそうだけど、こんなに危ない場所にいるとは。事故になる前に、早く救ってほしい」と話した。

 市は14日、「ヤギは急斜面での行動が得意で、元気な様子」と発表。交通の支障になるとして「路上駐車や写真撮影は控えて」と注意を呼びかけた。京成電鉄の敷地で電車の往来もあるため、市が立ち入って捕獲するのは難しいという。

 京成電鉄の担当者は「事故が起きれば状況次第で損害賠償請求をする可能性もある」としている。(小木雄太)