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 時代を映し出した雑誌の記事を人工知能(AI)が分析して、世代ごとの特徴を風味に落とし込んだクラフトビール「人生醸造クラフト」が15日、発売された。NECとビール会社のコエドブルワリー、小学館の3社が得意分野を持ち寄り、共同開発した。20~50代の世代間のギャップを、のどごしで味わえる。

 小学館が過去40年間に発行した雑誌のうち、「CanCam(キャンキャン)」や「Oggi(オッジ)」などのファッション誌を中心とした15誌・4千冊の画像や文章を、NECのAI「ザ・ワイズ」が分析。各時代に流行した服の色や言葉などを、色・香り・味の3項目に置き換えて数値化し、コエド社がデータに沿ったビールに仕上げた。

 好景気に沸いたバブル世代の「50代」は鮮やかな赤色で、アルコール度数はやや高めの7%。就職氷河期を経験した「40代」は、「激動の時代を生き抜いたからこそ」の複雑な香りを調和させた。一方、物心ついた頃からインターネットに囲まれて育った「20代」は苦みやアルコール度数を抑え、カジュアルさを前面に押し出した。

 コエド社のオンラインショップで、世代ごとの4本セット(1本350ミリリットル)を税別1400円で販売している。開発にあたったNECの茂木崇さんは「世代ごとに違う味わいを楽しんで、家庭や職場などで、世代を超えた会話が弾むきっかけになってほしい」と話している。(内山修)