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 第163回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京都内で開かれた。直木賞には、馳星周さんの「少年と犬」(文芸春秋)が選ばれた。1996年のデビュー作にしてベストセラーとなった「不夜城」で初めて直木賞候補になってから、じつに7度目のノミネートで受賞に至った。馳さんは故郷の北海道浦河町からオンラインで受賞会見に臨んだ。主なやりとりは次のとおり。

 ――受賞作は今回、7回目の候補入り。故郷の浦河で知らせを受けたことについてはどう思いますか。

 「もう7回もノミネートされて、要するに6回落選しているわけなので、別に身構えて受賞を待つとかそういうことはない。ちょうど去年から夏を生まれ故郷の浦河で過ごすようになってみて、そのときたまたま候補になった。もちろん、いまコロナがあるので東京に行くのもいかがなものかというのもあったんですけど、巡り合わせとして、生まれ故郷で合否を待つのも面白いんじゃないかと思って浦河で待つことにしました」

 ――地元のみなさんが相当喜んだのでは。

 「めちゃくちゃ喜んで頂いております。ありがたいことです。もし落選しても、落ち込むのだけはやめてくれとお伝えしていたので、すごくリラックスして待っていた」

 ――受賞作では熊本地震、東日本大震災が描かれている。現地を取材したのか。また熊本豪雨について思うことがあればお聞かせ下さい。

 「東日本大震災については、震災の後、何カ月も経ってから行ってみて、その惨状に声を失いました。熊本地震ではたまたま取材で四国にいて、ものすごくアラートが鳴った。あとからニュースを見たらひどいことになっていた。自然災害が日常になりつつあると思う。それが僕たちいまの人間の暮らし方に起因しているんじゃないかという思いがあるので、それは今後もいろんなところで書き続けていくんだと思う。俺たち人間はこれからどう生きるべきなのかを考えながら、これからの小説も書いていくと思っている」

「不夜城で受賞した方がよかったのか」。会見で問われた馳さんは…。ノワールについての思いなど、存分に語りました。

 ――ノワール小説のイメージが強いですが、犬を題材にした作品での受賞はどう受け止めていますか。

 「30歳くらいでデビューして…

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