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コロナ集団感染のクルーズ船で起きた「情報の非対称」

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磯部征紀
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 新型コロナウイルスの集団感染で、乗員乗客のうち700人を超える感染者、13人の死者を出した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」。当時、船内では何が起きていたのか。乗客有志で作ったネットワークで代表を務めた男性は検証し続けている。

 「巨大資本によってつくられた洋上の都市のようでした」。ダイヤモンド・プリンセス号に乗船した札幌市の元大学教授、千田忠さん(77)は船内の様子をそう振り返る。

 千田さんは1月20日、横浜から乗船した。「初春の東南アジア大航海16日間」というコース。香港、ベトナム、台湾の3地域を周遊するものだ。妻と2人で個人で申し込んだ。部屋にはバルコニーがあったが旅行会社で手配したチケットは10万円台と値ごろだった。

 デッキは高層ビルのようだった。イベントが開かれる吹き抜けの空間、劇場、ジム、レストラン、カジノや大浴場などの施設があった。ラジオ体操、ダンス教室、カラオケ、コンサート、ダンスパーティー……。朝から深夜まで多様なイベントが開かれた。「多くの人が集まり、明らかに感染症が広がりやすい状況だった」

 乗客の半分ほどは日本人で…

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