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 米ツイッターで15日昼すぎ(日本時間16日午前)、フォロワー数の多い著名人のアカウントに対し、大規模なハッキングがあった。バラク・オバマ前米大統領や、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らが被害を受けた。ツイッター社によると、社内ツールにアクセスできる社員への攻撃が原因とみられるという。対処のため、一部のユーザーがツイートできない事態になり、日本の利用者にも影響が出た。

 乗っ取られたのはオバマ氏(フォロワー数 1億2060万人)やゲイツ氏(5120万人)、米大統領選で民主党候補に内定しているジョー・バイデン前副大統領(690万人)ら巨大アカウントばかり。ほかにも、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス最高経営責任者〈CEO〉(150万人)、米テスラ社のイーロン・マスクCEO(3690万人)ら有名人が並ぶ。著名プロボクサーのフロイド・メイウェザー氏、人気ラッパーのカニエ・ウェスト氏らのほか、米アップル社や米ウーバー社の公式アカウントも乗っ取られた。

 いずれのアカウントにも、15日午後1時ごろから、仮想通貨「ビットコイン」を「ツイート内に書かれたアドレスに送付すれば、2倍にして返信する」との内容が投稿された。ビットコインの送付先アドレスは同じで、このアドレスには同日夕までに350回以上、11万8千ドル(約1260万円)相当超のビットコインの送金があった。

 米ツイッターでは、2019年8月にジャック・ドーシーCEOのアカウントが乗っ取られたほか、17年にはトランプ米大統領のアカウントが社員のミスで11分間にわたり削除されたことがある。しかし、今回のように大規模に著名人のアカウントが乗っ取られるのは初めてだ。乗っ取り対策の作業の影響で、本人確認がされている「認証アカウント」では、日本を含む世界規模で一時ツイートできない現象が出た。影響を受けた思想家の内田樹さんはツイッター上で「朝からツイッター投稿できなくてびっくりしました」と書き込んだ。(サンフランシスコ=尾形聡彦)