コロナ禍で公演中止の続いた宝塚歌劇が17日、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で再開する。当日券もなく、客席もほぼ半減という「コロナ対応」を迫られるなか、宝塚史上初の秘策で打って出る。
幕開け公演は、午後1時に開演する花組「はいからさんが通る」。トップスター柚香光(ゆずかれい)さんの大劇場お披露目公演で、3月13日の初日予定が約4カ月ずれ込んだ。
再開といっても様子はずいぶん違う。オーケストラの生演奏は「封印」。録音で対応し、稼働する客席はほぼ半分になる。最前列は空席にして、当日券もなしという異例の公演となる。
初日の夕方には、CSチャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」で、フィナーレから舞台あいさつまでの様子が生中継される。
「はいからさんが通る」をライブ配信
注目すべきは翌18日。「Rakuten TV」で、舞台の冒頭から生配信する。公演を丸ごと動画配信サービスで生配信するのは、106年の歌劇史上で初の試み。今後の公演でも予定されており、その試金石ともいえる。視聴料は税込み3500円で、劇場2階後列の「B席」と同じ値段だ。
コロナ禍の中、宝塚はSNSを積極的に活用。観客への注意事項を呼びかける動画もつくった。
花組「はいからさんが通る」…