拡大する人影もまばらなアテネのアクロポリス遺跡。例年ならば日本からも多くの観光客が訪れる=7月3日、河原田慎一撮影
コロナ禍で閉ざされた欧州連合(EU)が、域外との国境を開いた。多数の犠牲者を出した感染の「第2波」への警戒感は強く、域外には感染爆発のイメージがなお残る。経済の屋台骨を担う観光業界の再興はまだ見通せない。
フランスに次いで世界で2番目に多くの外国人観光客を受け入れてきたスペインでは4日、EU域外の日本など12カ国からの観光客の受け入れが再び始まった。だが、「第2波」や新たな行動制限への懸念は拭えていない。観光業界の再興は見通せていない。
マドリードで32年間、フラメンコの劇場「カサパタス」を営んできたマルティン・ゲレーロさん(46)は5月、店の閉鎖を決断した。感染が急拡大していた3月13日に営業を中止。25人の従業員を一時帰休させて再開のチャンスを探った。だが、従業員の社会保険料など、毎月の固定費2万5千ユーロ(約300万円)が重くのしかかった。
140席の小劇場を埋めていたのは、4分の3が日本などからの外国人観光客だった。
マドリードでは屋内営業のレス…
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朝日新聞国際報道部