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 新型コロナウイルスの感染防止策として、大声での応援が禁じられている今季のプロ野球。だが、一部のファンの声援が試合を妨げている。

 15日の阪神―ヤクルト戦(甲子園)。七回表1死満塁。ヤクルトの4番村上を迎えた場面で阪神の能見が救援した。「がんばれー」「のうみー」。1球ごとにまとまった数のファンから声が上がる。4球目を投げる前にタイムがかかり、「声を張り上げての応援はおやめくださいませ」とアナウンスが入った。

 甲子園の大声援はこの日だけではない。球団は「注意喚起を続けている」が、特に試合後半に阪神がピンチを迎えると、自然発生的に「がんばれ」と声援が聞こえる。10日のオリックス―日本ハム戦(京セラ)でも、八回裏の緊迫した場面でファンが大声を出し、周囲の人たちがどっと笑うという出来事があった。

 関東の球場を取材した同僚記者によると、本塁打が出た際に「おー」と声が上がることはあるが、観客は基本的には拍手のみ。阪神戦の中継で歓声の大きさに驚いたという。

 応援で盛り上げたくなる「関西のノリ」なのかもしれないが、折しも16日、大阪府でも新たに66人が新型コロナウイルスに感染したと発表された。ともに野球を応援する仲間の健康のためでもあり、大声はぐっとこらえたい。(内田快)