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 毎夏、帰省していた娘が帰ってこない。兵庫県加古川市の津田伸一さん(70)は、36人が亡くなった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、長女の幸恵(さちえ)さん(当時41)を失った。18日で事件から1年。「区切りはまったくない。何を区切りにしたらよいのかもわからない」と打ち明ける。

 幸恵さんは約20年にわたって京アニに勤め、色の仕上げや特殊効果を担当してきた。仕事の合間を縫い、毎年、夏と冬に帰ってきた。それが楽しみだった。

 働き始めて数年経った頃、京都の日本酒とおちょこを二つ携えて戻ってきた。伸一さんは胃を悪くし、晩酌ができなくなっていた。申し訳ないと感じつつ病気の話をすると、幸恵さんはそっと手土産を持ち帰った。「残念だったはずなのに、相手の気持ちを察して気遣いができる。そういう子やったんです」

 事件後、生前の様子を周囲の人…

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