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 コロナ禍で10周年全国ツアーを迎えた、ロックバンド「クリープハイプ」。開始から3公演を行ったところでツアーはストップ、6月17日に残りのツアー全日程の中止が決まりました。ボーカル・ギターの尾崎世界観さんは「散々悩んだ末の結論だった」と振り返ります。音楽関連の仕事がほぼなくなり、バンドとしての活動もできない日々。その中で再確認した、創作の原動力となる「怒り」の感情、人生における「逃げ」について語りました。

 ルールに従うことで、自分が本当にやりたいことから逃げているのかも知れない。コロナの「自粛」の中で、僕はそんなことを考えていました。自粛自体は大事なことで、僕らも大きなライブがいくつも中止、延期になった。中止という選択も、散々悩んで、納得した上での結論でした。「本当はライブがやりたい。だけど世の中の状況を考えて、やめる」と決めました。でも、自粛のせいにして自分をごまかしているところもある。今もバンドとして思うように活動できない状態が続いています。

 ただ、「ライブがやりたい」という、その言葉自体は、口にしてもいいんだと思います。気持ちまで、消し去る必要はない。

 金銭的な問題を始め、コロナが色んなところに影を落としています。もらえる人。もらえない人。自分たちもまた苦しい中で負担した人。払わずに済んだ人。それは何の差なのか。理由がわからない、理不尽と思う話も少なくありません。時限爆弾が突然回ってきて、それが爆発する。そんな不平等、不条理があちこちで起きています。

 子どもの頃、「いいじゃん、どうせ親の金なんだから」って言う友達がいて、それがすごく嫌でした。「ファンがくれるお金なんだから、アーティスト側の思うように使っていいじゃん」。そんな考えは間違っている。きれいごとではなく、お金は僕らの作る音楽に関わった色んな人のところに行くのがいい。いまクラウドファンディングが盛んですけど、本当に困っている人に行き渡るのか、疑問もあります。

本気で生き残ろうとしている人にお金渡る仕組み必要

 「音楽業界を救う」という呼び…

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