若松真平
名古屋・栄地区のシンボルである名古屋テレビ塔。その新キャラクターとして「ウエミーヤ」が誕生しました。「常に上向き志向で、テレビ塔を眺めすぎて上しか見られない」という奇抜な設定です。
1954年に日本初の集約電波塔として開業した名古屋テレビ塔。2019年1月から改修工事を行っていて、今秋にホテルやレストランなどを併設して再オープンする予定です。
6月30日の記者会見で発表されたのが、新キャラクターのウエミーヤ。公式プロフィルは以下の通りです。
・名前=ウエミーヤ
・性別=男の子
・性格=常に上向き志向
・特徴=テレビ塔を眺めすぎて、上しか見られない
・誕生日=9月18日
・好きな言葉=向上心
・口癖=上見やあ
・好きなこと=天気の観察、夜景を見ること
発表されると、ネット上で「ツーショットをお願いしても顔が映らないのか」「そんなになる前に整形外科に行かなかったのか」といったツッコミの声が上がっています。
ここまで凝った設定にした狙いについて、事業部副部長の中井亮さんはこう説明します。
「名古屋テレビ塔が存続できたのは、解体の危機から幾多の難関を克服して新しい挑戦を続けた結果です。どんなことがあっても下や横は向かない固い決意を表しています」
塔内の媒体物やホームページなどで活躍する予定で、グッズ販売も行うそうです。
ツッコミの声が上がっていることについては、「ありがとうございます。いろいろな感想があってよいと思います。ウエミーヤとの付き合いはこれからですので、まずは皆様の関心が少しでも高まるとよいと思っています」と話します。
ウエミーヤの生みの親は、デザイナーの松原早香さん。下から見上げたテレビ塔の形が、上を向いているように見えたことがきっかけだったそうです。
どんな時も名古屋の街を上向きに、元気にしていく存在になってほしいという願いを込めて、「上を見て」を名古屋弁の言い回しで「上見やあ」と言い換え、「ウエミーヤ」と名付けたといいます。
「上しか見られない」という設定については、「キャラクターの個性を出し、顔を見るためにテレビ塔に上ってみよう、そしてもっとテレビ塔に愛着を持ってもらえるきっかけになってほしい」との思いを込めたそうです。
松原さん経由でウエミーヤにコメントを依頼したところ、こんな答えが返ってきました。
「街のみんなと新しい名古屋テレビ塔を見上げられる日が楽しみや~!」(若松真平)
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