[PR]

 36人が亡くなった京都アニメーションの放火殺人事件で、殺人容疑などで逮捕された青葉真司容疑者(42)=鑑定留置中=が、「ツルネ―風舞高校弓道部―」など複数の京アニ作品を挙げて「(自分の)小説を盗まれた」と供述していたことが、捜査関係者への取材でわかった。京アニ側は否定しており、府警は小説を同社に応募した青葉容疑者が一方的に思い込んでいたとみて調べている。

 「ツルネ」は、弓道部に入った男子高校生の青春を描いた物語で、2018~19年にテレビ放送された。捜査関係者によると、青葉容疑者は、この物語の特定のシーンや、別の京アニ作品を示して「盗用」を主張しているという。

 青葉容疑者は事件直後に警察官に取り押さえられた際に「(小説を)パクりやがって」と周囲に叫んだという。昨年11月、入院中に行われた任意の事情聴取でも「小説を盗まれたのでやった」という趣旨の説明をし、逮捕後も改めて同様の主張をしたとされる。

 青葉容疑者と同姓同名の名前で京アニに応募があった作品は、長編と短編の1本ずつ。学校や生徒たちを扱う、いわゆる「学園もの」と呼ばれるジャンルに近い内容もあったという。

 府警が応募作品の内容を確認し、これまでに公開された京アニ作品と比べたところ、いずれも盗作と受け取れるような類似点は見当たらなかったという。