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(17日、大分独自大会 大分国際情報 3 - 1 杵築)

 杵築の右翼手、安松航汰君(3年)は、六回途中から3番手投手として好投した。ただ、試合の3日前からずっと緊張していた。「練習中もひざが震えたりして、ひどかった」

 試合前、気づいて声をかけてくれたのが河野颯太君(3年)だ。「緊張しちょんな。むっちゃ顔に出とんぞ」。あまり感情を顔に出さない安松君がずっとニヤニヤしているのを見て、心情を見抜いた。安松君は「河野のひと言があって、緊張が一気に解けた」。

 マウンドに上がったのは3点目を奪われた直後。なお2死で走者が2人いたが、内野ゴロで切り抜けた。「永松(隆裕君=3年)が痛いくらいに背中をたたいて送り出してくれた。抑えれば流れを呼び込める、と気合が入った」と仲間の励ましに感謝した。

 チームは六回裏に初得点。安松君は投球が甘くなるたびに「力んでも何も変わらない」と気持ちを切り替え、九回まで無失点で投げきった。打撃でも八回に中前二塁打を放ち好機を広げた。それまで3打席はすべて四球。「勝負してもらえたら何が来ても打つ自信があった」という。

 伊藤弘明監督が「3年間で成長できたか、できなかったかを感じてほしい」と、3年生全員の起用を宣言していた初戦。安松君は「打ち損じが減り、一球で仕留められるようになったのは成長。球が荒れていたので、投手としてはまだ成長できる部分がある」と自己分析した。大学でも野球を続けるつもりだ。(寿柳聡)