青森)佐々木てるさん ねぶた師支援プロジェクト代表

新型コロナウイルス

武沢昌英
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 青森公立大学の佐々木(ささき)てる教授(52)は、新型コロナウイルスの影響で青森ねぶた祭が中止となり、主な収入がなくなった14人のねぶた師を支援しようと立ち上げたクラウドファンディング(CF)のプロジェクト代表を務めた。

 CFは5月26日に開始し、期限とした6月末までに集まった金額は2455万9千円。最終目標額の2500万円にわずかに及ばなかったが、「延べ1300人以上の人から寄せられたすごい額。ただ、ただ感謝です」という。

 青森公立大学経営経済学部の教授を務める。専攻は国際社会学。2011年、つくば大大学院の研究室の先輩から声をかけられ、青森大学の准教授に。16年、青森公立大に移った。

 東京出身。青森に来るまでねぶたを見たことがなかった。

 「春に青森に来て、飲み屋とか、どこに行ってもみんながねぶた、ねぶたって少しずつテンションが上がってくる。どんなものなのか楽しみだった」

 初めて見たねぶたに圧倒された。「でっかいのが何台も動いてやってくるわ、その周りでみんなずっと跳ねてるわ、熱量がすごかった」

 自らも跳ねたり、ブルーシートを広げてゼミの学生たちと一緒に見たり……。すっかりねぶたに夢中になった。お囃子(はやし)の笛もやりたくなって習い始め、住居もねぶた祭を上から見られるマンションを探して引っ越したほどだ。好きになったねぶたのことをもっと知りたくなった。「人と社会の関わりに関心がある社会学者として」、青森ねぶた祭が研究テーマのひとつになった。

 今年も祭を楽しみにしていたが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。ねぶたを通じて知り合った「ねぶたばか」を自称する仲間2人とCFを企画した。プロジェクト期間中、ゼミの学生たちがねぶた師を訪問。インタビューしたその動画を公開するなど発信を続けた。

 初日だけでなく、期間中の活動も含めて「たくさんのメディアに取り上げてもらい、ありがたかった」。祭は中止となったが、CFで多くの人からの気持ちが届いた。プロジェクト代表として「全力を尽くせたし、楽しかった」と振り返る。

 今年の夏もまだ終わっていないけれど、「来年の8月2日まで今からカウントダウンです」。(武沢昌英)

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