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 コロナ禍が長引く中、医療現場を中心に需要が高まっているのがフェースシールドだ。顔全体を覆うシールド部を頭に固定する部品に、県産の真竹を使った新製品30個を、別府竹細工新製品開発事業研究会の大谷健一会長(55)ら、別府市の竹工芸家3人が市に寄贈した。看護師から使用感を聞いて開発・製作した。

 手がけたのは、同研究会と別府竹製品協同組合(岩尾一郎理事長)、東京のデザイン会社「セスタンテ」(中嶋吾社長)が設立した開発グループ「ベップ バンブー プロジェクト」。

 フェースシールドを装着すると、通常のマスクより蒸れて汗をかきやすい。新製品は、装着部によく使われるプラスチックを竹に替え、肌にやさしい感触にした。フレームに使った板状の竹は厚さ2・5ミリ、幅15ミリ、長さ50センチ。「曲げ」の技術と竹の弾力で適度に締まる。香りやぬくもりもあり、看護師らから「落ち着く」と好評だったという。

 ウイルスの広がりとともに、全国で経済活動が停滞している。別府の竹細工など地場産業にも影響は及んだ。同プロジェクトは、医療現場への資材のサポートにつなげ、双方にメリットが生まれる仕組みができないかと企画を立ち上げた。

 大谷会長は、使用者の多くは看護師ら女性なので「ファッション性にも配慮した」と話す。試しに装着した長野恭紘市長は「別府を代表する真竹を活用し、医療現場でウイルスとたたかう人たちの役に立てないかという発想が素晴らしい」。製品は市内の福祉施設で使い、日本看護協会(東京)にも寄贈する。(加藤勝利)