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 プロ野球パ・リーグの西武で3年目の平良海馬(かいま)が、19日の楽天戦で160キロをマークした。

 七回無死満塁で、打者はこの日本塁打を打っているロメロ。1ボール、2ストライクから投げた直球で、ロメロのバットが空を切る。「めちゃめちゃいい球だった」と振り返るこの1球、スピードガンの表示は160キロ。球場がどよめいた。しかしその後、浅村に同点適時打、さらに内田に満塁本塁打を浴びてマウンドを降りた。

 沖縄・八重山商工高出身の20歳。新型コロナウイルスの影響で自主練習となった期間中に、筋力アップを図った。球団によると、「胸筋中心のトレーニングで、ベンチプレスは95キロを10度上げていた」。昨季から体重は5キロ減らしたが、筋肉量は増えたという。

 昨年7月に1軍デビューし、中継ぎとして26試合に登板した。今季は「中継ぎは、筋肉量が落ちてしまうんです」と、先発を狙っていた。登板機会が週に1度が基本の先発投手は、週4日間ほど筋力トレーニングの練習メニューを組み込むことができる。一方、中継ぎはシーズン中、常にブルペンで待機しているため、出番が読めず「筋肉量は維持か、下がっちゃうか」。

 先発はオープン戦で結果を残せず、ひとまず「封印」となった。それでも今季ここまで10試合で計9回2/3を投げて被安打0。試合またぎの「ノーヒットノーラン」を達成していた。「安打を打たれても、ゼロに抑えることが大事。大量失点してしまったので、反省です」。自己最速の160キロと満塁被弾、この経験も糧にできるか。