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 新型コロナウイルスの感染が広がる宜野湾市の米軍普天間飛行場と沖縄本島北部の米軍キャンプ・ハンセンについて、在沖米軍トップが「ロックダウンしている」と県に説明してから17日で1週間。ロックダウンは「封鎖」の意味で使われるが、両基地のメインゲートは同日も開いたままで、車両の出入りが続く。周辺の店舗には「客足よりも命が大切」と完全閉鎖を望む経営者も。政府が米軍人に求めた日本入国時のPCR検査には、「ロックダウン」のように形骸化しないか疑いの目が向けられている。

普通に米兵来店

 70人以上の感染が判明している普天間飛行場。市大山の家具店で働く男性(37)は「ロックダウンと言うけれど、米兵が普通に買いに来る。店内でマスクを外す人もいる」と警戒する。

 米軍人がPCR検査を受けないで済んでいるのは「面白くない特別扱い」に感じるといい、「検査要請は当たり前。でもロックダウンと同じで、米軍は『やっている』と言ってやらないかも」といぶかった。

感染拡大が心配

 17日までに59人の感染が確認されたハンセン。近くの繁華街は、県民の感染ゼロが続き営業再開のめどが立ち始めたタイミングで、再び静けさが広がった。

 16日午後9時ごろ、スナックの店内で1人テレビを見ていた経営者の女性(70)は「この辺の経営者は高齢者が多く、基地の外に感染が広がらないかみんな心配。なのにゲートは開いたままだし、外に住む軍人も多いでしょ」と不安を隠さない。ロックダウン後は日本人の常連客も遠のき、店の売り上げはほぼないが「命には代えられない」とゲートの閉鎖を望む。

 別の飲食店経営者の女性(68)は、店を閉めて約5カ月。「生活は苦しい。でも中途半端な対策で長引くより、完全に収束してから制限を解除してほしい」と言い切る。

 ハンセンのメインゲートで信号待ちをしていた金武町の屋良利通さん(69)は「ロックダウンと聞くと、軍人・軍属、全ての人が基地内に隔離されると想像するのが普通」とぽつり。「PCR検査も、やっていると米軍に言われればそれまで。確かめるすべはない」と嘆いた。(沖縄タイムス)