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 水面下で感染を広げ、ときに感染者を一気に重篤に追い詰める。昨年12月に出現した新型コロナウイルスは国内でも猛威を振るい、ダイヤモンド・プリンセスの乗船者を合わせ1千人を超す命が奪われた。特効薬はまだなく、治療法も限られる中、その多くが高齢者に集中する。感染が再び拡大すれば、死者が増えることは必至だ。

 3月上旬、名古屋市立東部医療センターの長谷川千尋・感染症センター長は、入院3日目の80代男性に繰り返し尋ねた。「息苦しくないですか」。「苦しくない」と男性は答えた。

 新型コロナ感染症は初め軽症と診断されても、病状が急速に悪化することがある。その際、肺炎がかなり進行しているのに、呼吸困難などの自覚症状が乏しいことも珍しくない。

 男性は新型コロナウイルスに感染し、入院当初は発熱ぐらいで会話もできた。だが、翌日から血液中の酸素濃度が下がり、鼻に管をあて酸素吸入を始めたが、酸素濃度は上がらない。3日目には、普通なら息苦しさを感じるぐらいのレベルまで悪化したものの、苦しさは訴えずに翌日、意識を失い亡くなった。

 男性には心筋梗塞(こうそく)…

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