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 京阪神ではおなじみの「マルーン色」の阪急電車。その色合いを残す古い車両が、岐阜県内にたった1両、一部だけ残されている。70年以上経っても、たたずまいは当時のまま。戦後まもない時代の技術者が腕を振るって作った車両は、「里帰り」を求めて新たな居場所を探している。

 新緑の山々を望む岐阜県海津市。テント張りの建物をのぞくと、小豆やワインの色にもたとえられるマルーン色の車体が見えた。1910年の阪急開業以来の伝統色だ。車体は運転席部分だけが残され、窮屈そうに収まっている。身をよじってテントと車両の隙間に入ると、正面の窓の下に「550」の文字があった。

 「『550形』は戦後の息づかいが感じられる車両です」。保管する車両部品メーカー「アルナ輸送機用品」(岐阜県養老町)の取締役、森本弘志さん(61)が教えてくれた。今の車両に比べるとスイッチや計器類が少ない。扉や床に木材が使われており、優美な印象だ。

 550形のうち、この「550…

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