中部大一、昨春下した東邦と再戦 あの日と同じ球場で

上山浩也
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(19日、愛知独自大会 東邦10-1中部大一)

 2者連続本塁打を二度。マスク越しに相手の4本塁打を見た。中部大一の主将、山田光騎捕手(3年)は「初回から2本ホームランを許して相手のペースになってしまった。考えながらリードしたけれど、相手が上でした」と脱帽した。

 東邦との一戦は、今大会注目カードの一つ。昨春、選抜大会で優勝したばかりの東邦が、甲子園から戻って春の県大会で最初に戦った相手が中部大一だった。そのときは当時3年生だったエース磯貝和賢投手が、強打の東邦を5安打1失点に抑えて勝利。リードしていたのが山田捕手で、チームはその春の県大会を制した。

 「きょうの東邦戦は、あの日と球場も、こっちが一塁側ベンチというのも一緒だった。同じ流れにしようと思ったのですが……」

 先輩右腕が東邦打線の懐をうまく突いたように、この日は2投手をリードして果敢に内角を攻めた。「うちの投手陣は変化球がいいのでストライクゾーンを広く使いたかった」。計4死球。それでも、相手はしっかりと踏み込んできた。

 「去年は磯貝さんに引っ張ってもらったので、今年は自分が投手陣を引っ張らなければいけなかった。思うようにいかなくて、申し訳なかったです」。4番打者でもある主将は一回、チームの得点に絡む安打を放ったが、反撃はその回だけに終わった。

 大学でも野球を続けるという山田捕手。後輩たちには、「見ていてチームワークもしっかりしている。頑張って欲しい」とエールを送った。(上山浩也)

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