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 自民党の岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長は20日、視察や講演で訪れた九州で、遠回しながら、独特の表現で「ポスト安倍」への意欲を語った。

 岸田氏は豪雨に見舞われた熊本県の被災現場を視察。終了後、記者団からポスト安倍への意欲を問われたのに対し、同県をはじめとする全国の被害に言及し、「まずはそれに政治の立場から専念する」と強調。そのうえで「防災減災をはじめ、未来に向けて政治としてやるべき責任を果たした結果として、様々な評価もついてくる」と述べた。政策実現を通じて、自らの存在感を高めていくとの考えを示した形だ。

 福岡市で講演した石破氏は、首相の責務について「全ての責任を一身に負う仕事。命を削る以外の何物でもない。その責任の重さを考えた時、『私のような浅学非才の者は任にない』と言う方がよほど良いだろう」としつつも、「当選期数を長く重ね、多くの役職をやらせて頂いた者として、そんなことを言うのは無責任」と意欲をにじませた。

 講演後、記者団に発言の真意を聞かれ、「強い覚悟」と説明。首相ポストについて、「『なりたい』と言ってやる仕事だとは思っていない」と付け加えた。(西村圭史、松山尚幹)