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 三重県立美術館(津市大谷町)が、所蔵作品を活用した特別展示「#StayMuseum ステイミュージアム」を開催中だ。油絵や版画、彫刻などの作品計107点が、3部構成で展示されている。

 新型コロナウイルスの影響で臨時休館していた際、7人の学芸員が公式ツイッターで、所蔵作品34点を紹介。それが好評だったことから、第1部の「今日の1点」が企画された。会場にはうち21点を展示。それぞれに、ツイッターでつぶやいた学芸員のコメントが添えられている。

 黒田清輝の油彩画「薔薇(ばら)の花」には、「母の日にはカーネーションを贈るのが習わしのようですが、この時期ならばバラの花もおすすめです」。学芸員の原舞子さん(37)は「オンライン上で展開していたものが再構築され、面白かった」と話す。

 第2部「非常時の美術」では、約100年前に大流行したスペイン風邪で亡くなった関根正二の作品や、関東大震災で被災した画家の油絵など計70点が並ぶ。疫病や災害、戦争といった「非日常」がテーマ。伊勢湾台風や四日市公害など、三重に関連した作品も含まれている。原さんは「過去に非常時を乗り越えようとした作家の作品を見て、未来を向くお手伝いができたら」と話す。

 第3部は「コレクションによる宇田荻邨(うだてきそん)展」。予定されていた「没後40年 宇田荻邨展」が、新型コロナウイルスの影響で中止になったことを受け、今回作品を紹介することにした。宇田荻邨が松阪市出身の画家ということもあり、松阪市の所蔵作品も展示される。

 会期は9月6日まで(第3部は9月22日まで)。月曜休館(8月10日は開館、翌11日が休館)。観覧料は一般500円、学生400円、高校生以下無料。問い合わせは県立美術館(059・227・2100)。(岡田真実)