「関電の損害賠償訴訟は不公正」 前会長ら、却下求める

橋本拓樹
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 関西電力の役員らによる金品受領問題で、関電が約19億円の損害賠償訴訟を起こしている八木誠・前会長ら元取締役5人が、訴えを却下するよう求めていることが分かった。関電側の訴訟代理人の選任が「不公正だ」と主張しているという。

 関電によると、5人は20日、訴えの却下を求める申立書を大阪地裁に提出した。八木氏のほか、森詳介・元相談役、岩根茂樹・前社長、豊松秀己・元副社長、白井良平・元取締役の5人全員の署名が添付されているという。

 申立書では、関電が訴訟の前に設置した「取締役責任調査委員会」の委員だった弁護士2人を、訴訟でも関電側の代理人に選んだことを問題視。関電側が「独立性を確保した委員」と説明していたから調査に応じたのに不公正だと主張している。また、調査委の報告書は事実認定が一方的などとも主張し、却下が認められない場合も争っていく姿勢だという。

 関電は、調査委が5人の注意義務違反を認めた報告書を6月8日にまとめたのを受け、同16日に5人を提訴していた。第1回口頭弁論の期日は、まだ指定されていない。関電は「速やかに内容を確認し、対応について検討していく」(広報)とコメントした。(橋本拓樹)