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【答える人】渡辺玲さん 東京共済病院脳神経外科部長(東京都目黒区)

 45歳の娘。脳神経外科で「海綿状血管腫」と診断を受けました。3カ月ごとに通院を続けています。「少し大きくなってきているでしょうが、まだ手術はよいでしょう」と言われました。どのような病気で、手術はどのようなものでしょうか。(千葉・N)

 Q どんな病気ですか。

 A 脳の血管奇形の一種です。脳の内部に、拡張した血管や、過去に血管内で起こった出血の血腫成分が集まり、固まりになっている病気です。激しい出血は少なく、出血しても小さな出血が多いです。軽い頭痛で終わることも多いため、発症時に検査を受けることは少なく、脳ドックや他の病気の検査中に偶然発見されることが多いです。同じく脳の血管奇形で、脳内を走る静脈の一部が集まってしまう静脈性血管腫と海綿状血管腫が合併することがあります。

 Q 症状はどのようなものでしょうか。

 A 小さな出血を繰り返すことがあり、その都度軽い頭痛を感じることがあります。また出血を繰り返すことで病変部に古くなった血腫が残り、これが原因で脳波が乱れて、けいれん発作(てんかん)を起こすことがあります。場所によってはまひなどが出ることもあります。若い人に多いとされています。

 Q 経過観察する場合は。

 A 無症状なら経過観察を行います。わずかな出血を繰り返す場合も症状が悪化しなければ経過観察が大半です。けいれんを起こす場合は抗けいれん剤を使います。

 Q どんな場合に手術をしますか。

 A 出血を繰り返す場合、まひなどの症状が進行する場合、抗けいれん剤でもけいれんがコントロールしにくい場合は手術で摘出します。静脈性血管腫を合併する場合は血管腫の部分は摘出しません。放射線治療は効果があるという報告もありますが、合併症も報告されているので摘出術の危険性と比べながら慎重に考える必要があります。

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