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 加藤勝信厚生労働相は21日の閣議後会見で、今後海外との人の往来が増えることを踏まえ、空港検疫で新型コロナウイルスの感染を確認する検査能力を9月中に1日1万件まで増強する考えを示した。採取が容易な唾液(だえき)を検体とし、検査時間が短い抗原定量検査を活用するという。

 厚労省によると、現在の空港検疫での検査能力は1日2300件で、最近では検査実施数が2100件に上ることもあった。厚労省は8月1日までに検査能力を4300件まで増やす。民間検査機関を活用するほか、9月には成田、羽田、関西の3空港に「PCRセンター」を設置予定だ。こうした施設も活用して1万件まで増強するという。

 空港検疫では無症状の人がほとんどだ。そのため、厚労省が17日に無症状の人での使用を認めた唾液による専用の機器を使った定量抗原検査を検査体制の基本とする方針だ。今後、検査機器を大幅に増設する。唾液は自分で採取できる上、抗原定量検査はPCR検査よりも短時間で結果が分かるので多くの人を検査できる。(姫野直行)