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 毎年、未明の岩木山に集団登拝する津軽地方の秋の伝統行事「お山参詣(さんけい)」について、岩木山神社とお山参詣保存会は22日、ご来光に拝礼するための夜間の登山や団体参拝の自粛を要請すると発表した。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、期間中は神事や個人の参拝をのぞき、多数の参拝者が集まる行事の自粛を求めることにした。

 お山参詣は旧暦の8月1日に、五穀豊穣(ほうじょう)と家内安全を願って津軽地方の村ごとに岩木山に登り、山頂の岩木山神社奥宮に詣でる秋の祭りで、期間中の3日間の人出は7万人を超える。今年は、9月15日にふもとの岩木山神社が個人の参拝者でにぎわう「向山」、16日に白装束の参拝者がのぼりを掲げて街道を練り歩く「宵山」、17日未明に岩木山を集団登拝してご来光を拝む「朔日(ついたち)山」が予定されていた。

 しかし、今年は人の混雑を防ぐため団体での参拝と夜間の登拝自粛を求めるほか、カラオケ大会などの併催行事や露店の営業も中止する。神事は行うほか、個人での岩木山神社の参拝、昼の岩木山登拝はできるという。岩木山神社は「健康安全を第一に考慮し、例年通りの参拝はご遠慮いただくことにした。命を守り、みなさまの思いがお山に届くよう協力をお願いしたい」としている。(林義則)

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