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 全身の筋肉が衰える難病「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)の女性患者=京都市=から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして、京都府警は23日、医師2人を嘱託殺人の容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、宮城県名取市で開業する医師大久保愉一容疑者(42)と東京都港区の医師山本直樹容疑者(43)は、50代のALSの女性患者から依頼され、昨年11月、京都市の女性宅で薬物を女性に投与し、殺害した疑いがある。

 女性は一人暮らしで、看護が24時間必要な状態だったとみられる。医師2人は主治医ではなく、SNSを通じて知り合ったという。

難病のALS、根本的な治療法は確立せず

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、脳から筋肉への指令が伝わらなくなる進行性の難病。筋肉を動かし、運動をつかさどる神経が障害を受けて、呼吸や手足などの筋肉が次第に動かなくなる。国内に約1万人の患者がいるが、原因や発症の仕組みはわかっておらず、進行を抑える薬はあるが、根本的な治療法は確立していない。

 ALS患者で重い障害を持つ舩後(ふなご)靖彦氏(62)が、昨年7月の参院選で「れいわ新選組」から初当選し、注目が集まった。