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 自宅で妻を殺害しようとしたとして、警視庁は22日、東京都八王子市宮下町の無職上野生護容疑者(82)を殺人未遂容疑で緊急逮捕し、発表した。容疑を認め「妻が『死にたい、死にたい』と言ったので、首を絞めた」と供述しているという。妻は搬送先の病院で死亡が確認された。

 八王子署によると、上野容疑者は22日ごろ、自宅1階で妻のシヅ子さん(83)の首を絞め、殺害しようとした疑いがある。22日午後4時40分ごろ、上野容疑者から「妻の首を絞めた」との電話を受けた近所の住民が110番通報。事件後、上野容疑者はタクシーで逃走し、通報から約1時間40分後に捜査員があきる野市内で同容疑者を発見した。

 上野容疑者はシヅ子さんと2人暮らしで、シヅ子さんを介護する「老老介護」状態だったという。警視庁は容疑を殺人に切り替え、経緯を調べている。

 事件直後、上野容疑者が電話をしたのは、隣に住む知人宅だった。「シヅ子の首を絞めた。後はよろしく頼む」。上野容疑者はこう話したという。電話を取った女性(61)は「落ち着いた口調で、それだけ言うと電話を切った」と振り返った。

 女性によると、上野容疑者は心臓に持病を抱え、今年1月に八王子市内の病院に入院した。その後、1人で暮らしていたシヅ子さんも体調を崩し、2月に同市の別の病院に入院。2人は5月に退院したが、シヅ子さんは歩くのが難しい状態で、あまり外に姿を見せなくなった。上野容疑者の体もやせ細っていたという。

 事件が発覚する前日の21日、女性の夫(66)が上野容疑者のもとを訪ねた際は、普段と変わらない様子だったという。「何かに悩んでいるようには感じなかった」と話した。