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 4年前の7月、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件は、今年3月に死刑の判決が確定しました。事件は根強い差別や偏見を浮き彫りにしました。そしてコロナ禍でも、障害のある人たちは生きづらさや恐怖を感じています。やまゆり園事件をコロナ禍の中で考える意味を障害のある当事者と専門家に聞きました。

不自由 みんなの問題になった 伊是名夏子さん

 骨の弱い「骨形成不全症」という障害で、車椅子を使っています。結婚し、2人の子どもを育てています。

拡大する写真・図版 いぜな・なつこ 1982年、沖縄県生まれ。コラムニスト。昨年5月、著書「ママは身長100cm」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版した=写真は本人提供、佐藤健介氏撮影

 コロナ禍で私が最も怖いのは、計約10人のヘルパーが出入りする我が家がクラスター(感染者集団)になることです。ヘルパーや他の障害者の生活にも関わります。感染予防策を徹底し、私の場合は周囲を気にする余裕すらありません。

 ですが、施設などが感染者を出したら世間から非難されると恐れるのは、私も理解できます。障害者たちが今まで社会の中で体験してきたことや受けてきた心の傷による不安ゆえです。

 結婚の際、夫の親族に「障害者と結婚すれば地獄だ」と猛反対されました。もっとつらかったのは、友人や同僚に「仕方ないじゃない」などと言われたことです。障害者は結婚に反対されても当たり前なのか、とショックでした。

 そこには「障害者は世の中のお荷物だ」という意識があります。一緒に生活するのは大変で、不幸になる、と。

 だから、やまゆり園事件は悲しかったけれど、驚きはしませんでした。「障害者は生きている意味がない」という被告(当時)と同様のメッセージは社会にたくさんある。今も、それは変わってないと思っています。

 そして障害のない多数派の人た…

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