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 東京都八王子市で、82歳の夫が自宅で83歳の妻の首を絞めたとして逮捕された事件。2人暮らしで、高齢の夫が死亡した妻の世話をしていた「老老介護」状態だったという。夫婦の暮らしに、どんな異変があったのか。

 妻シヅ子さん(83)に対する殺人未遂容疑で警視庁に22日、逮捕された上野生護容疑者(82)が事件直後に電話をしたのは、隣に住む知人宅だった。「シヅ子の首を絞めた。後はよろしく頼む」。上野容疑者はこう話したという。電話を取った女性(61)は「落ち着いた口調で、それだけ言うと電話を切った」と振り返った。シヅ子さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

 女性によると、上野容疑者は心臓に持病を抱え、今年1月に八王子市内の病院に入院した。その後、1人で暮らしていたシヅ子さんも体調を崩し、2月に同市の別の病院に入院。2人は5月に退院したが、シヅ子さんは歩くのが難しい状態で、あまり外に姿を見せなくなった。上野容疑者の体もやせ細っていたという。

 事件が発覚する前日の21日、女性の夫(66)が上野容疑者のもとを訪ねた際は、普段と変わらない様子だったという。「何かに悩んでいるようには感じなかった」と話した。