[PR]

 新型コロナウイルスの影響が日本など世界の企業に打撃を与えるなか、米西海岸の企業の強さが目立っている。4~6月期決算で米マイクロソフト(MS)はクラウド事業などが堅調で13%の増収に。米電気自動車(EV)最大手のテスラは事前の市場予測を上回る業績で最終黒字だった。コロナ禍でデジタル化が進むなかで、両社は株価も大きく上昇させている。

 MSのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は22日、「企業は、生産や販売、顧客サービスに至るまで事業のすべての部分でデジタル化を加速させている」と説明。4~6月期は売上高が前年同期比13%増の380億3300万ドル(約4兆800億円)、純利益が同15%減の112億200万ドルだった。中小企業向けの売り上げが減ったことなどが影響したが、コロナ禍でもクラウド部門の売り上げは同17%増を記録した。ナデラCEOは「デジタル技術はもはや企業にとって新プロジェクトではなく、強靱(きょうじん)な事業のためのカギを握る存在になっている」と語り、今後のさらなる需要の取り込みに自信を示した。

 テスラのイーロン・マスクCEOは22日、「自動車業界で今年上半期に前年比で(販売が)約3割減になるなか、我々は前年比でプラスになった」と強調。中国・上海工場での生産が軌道に乗ったほか、ネット上で車の注文を受ける仕組みがコロナ禍で奏功した。4~6月期の売上高は同5%減の60億3600万ドルで、純利益は1億400万ドル(前年同期は4億800万ドルの赤字)となり、初めて4四半期連続の最終黒字だった。

 今月、トヨタ自動車を抜いて自動車業界で首位になったテスラ社の時価総額は22日時点で2951億ドル(約31兆6200億円)にのぼり、トヨタ(約21兆9600億円)との差は10兆円近くになった。MS株は3月半ばと比べ6割近くの上昇となり、時価総額は1兆6100億ドル(約173兆円)に達し、米市場でアップルに次ぐ2位につけている。(サンフランシスコ=尾形聡彦)