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 タイ北部スコータイで2007年、旅行中だった大阪市の川下智子さん(当時27歳)が殺害された事件の捜査を続けているタイの警察当局は23日、バンコクで会見し、昨年、捜査線上に浮上した男性について、DNA型鑑定の結果、事件と無関係とわかったと発表した。

 川下さんは07年11月、タイを1人で旅行中、タイ人による最初の王朝として知られるスコータイの国立公園内で遺体で発見された。首などを刺され、失血死したとみられている。

 タイ警察は遺留品捜査や周辺の聞き込みなどをしてきたが、容疑者を特定する情報は得られていない。

 19年11月、タイ警察当局は、事件現場周辺に住み、過去に日本人を殺害したことを周囲にほのめかしていた男性(09年に死亡)が捜査線上に浮上したと発表した。だが、23日の会見では、川下さんの衣服についていた血痕のDNA型を男性の親族らのものと照合した結果、男性とは別人のものと判明したと説明した。

 一方、会見では、血痕のDNAが日本や中国、韓国などを含む東アジアの出身者のものの可能性が出てきたとされた。当局の関係者は、タイ人の可能性も除外できないといい、捜査の進展とは言いがたい状況だ。(バンコク=染田屋竜太)