神奈川)「井上ひさし 鎌倉の日々」展 文学館で開催中

有料会員記事

織井優佳
[PR]

 鎌倉文学館神奈川県鎌倉市長谷1丁目)で、特別展「井上ひさし 鎌倉の日々」が開催されている。2カ月遅れで開幕し、6月に行うはずだった講演会も中止されたが、代わりに歴史学者らが作家を語る動画を公開するという。

 今年で没後10年になる井上は、2010年に亡くなるまでの約20年間、鎌倉で暮らした。この時期、井上は「戦後」とは何かを考察し「『戦後』後」のあるべき姿を探る作品群を発表する一方、地域の市民活動に加わるなど、自らの信条を生活者として実践した。

 同展は、鎌倉在住の期間を中心に、作家の思索や創作の過程を伝える約80点の資料を集めた。「吉里吉里人」など初期の作品でのユートピア追求が、「東慶寺花だより」などでは理想をめぐって生じる対立も受け止める大きな視点に変わっていることなどがわかる。

 これを「すべてを受け入れる…

この記事は有料会員記事です。残り315文字有料会員になると続きをお読みいただけます。