「揺さぶっていないか」虐待疑われ1年半、共に暮らせず

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浜田知宏
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 赤ちゃんの頭を激しく揺さぶって負傷させる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」が疑われる事案について、厚生労働省が来年度、児童相談所(児相)の対応の見直しを検討することになった。背景には、SBSを巡る論争が起きていること、そして司法の場でも虐待を疑われた人が無罪や不起訴処分になっていることがある。

「疑い晴らす方法見つからなかった」

 「初めてできた」。大阪府の女性(40)は2017年8月、7カ月の息子がつかまり立ちをした写真を、仕事中の夫にLINEで送った。お座りもできていないのに早すぎるとも感じたが、成長がうれしかった。

 息子が意識不明で救急搬送されたのは2日後。女性は救急隊に「息子を床に寝かせてキッチンに立った時、ソファでつかまり立ちを始めた。支えに戻ったが間に合わず、床のマットの上に転んで頭をぶつけた」と説明した。医師は夫婦に「硬膜下血腫がある。児相に通報した」と告げた。

 手術後の息子は頭や口、手足などにチューブがつながれ、大人用のベッドにぽつんと寝かされていた。時折、機械がピリリリリと警報音を鳴らした。意識が戻ったのは2週間後。回復を信じ、ベッド脇で「なんで私が代わってあげられないのか」と思うことしかできなかった。

 手術から数日後、児相職員か…

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